スペシャルキャストコメント第6弾を飾るのは、23日にドナ・カーテ役を務める山内政幸からのメッセージをお届けします✨
♪山内政幸より
★ドナ・カーテ役の“ここを見てほしい!”という注目ポイントを教えてください。
「2019年11月のベルカントオペラフェスティバル「貞節の勝利」をご観覧頂いたお客様には、僕がコルネーリアで出演した際のオレンジ色スカート姿が脳裏に浮かぶかもしれません。
今回出演するヴォルフ・フェッラーリ作曲、カルロ・ゴルドーニ原作のイル・カンピエッロ(小広場)は冒頭からとてもロマンチックな序曲で、目を閉じればヴェネツィアの波間の風景が飛び込んでくるようです。
そんな優雅な始まり方をする作品なのに、ご想像の通り僕はスカート役です!きっとここに貼られているであろう写真も、過去のスカート姿だと思います!
…僕の心の叫びはさておき、小道が交錯しているこの小さな広場は貴族ではない庶民の生活感で溢れ、ここに住む人々はヴェネト語を話し、身近に起きる出来事を大騒動にしながら毎日を賑やかに暮らしています。
人間関係のトラブルというのは大抵はコミュニケーションの欠如が原因ではないかと思うのですが、ここの住人達は話せばわかるハズの事が思わぬ方向に飛び火する変わった人たちで、そのコミュニティに住む私ドナ・カーテは年頃の娘ルシエータと暮らしています。
ドナ・カーテの注目ポイントとして、楽譜内にコミカルで賑やかな性格が描かれている小節は多いのですが、アカデミックなソルフェージュの要素が入る事で更に高いアンサンブルを聴かせます。
暴れているように見えてただ暴れているだけではない、楽譜に沿った演奏が根底に求められている芝居というところは、大きな注目ポイント。
特に小広場内の住人達との掛け合いは必聴で、それぞれの歯車が噛み合う箇所は喜劇の「軽快さ」を、繊細なアンサンブルは和音の「豊かさ」を楽しめると思います。
今作におけるドナ・カーテの目標は、年頃の愛娘を嫁に送り出し、自らも伴侶を得ることです。詳しくは是非とも劇場で、彼女の陽気で肩の凝らない笑いをたっぷりとお楽しみ頂ければと思います。」
★今回の公演への想いをお願い致します!
「今回イル・カンピエッロの音楽稽古最終日は、昭和音楽大学北校舎にあるスタジオ・リリエでした。
ここは僕が18年前に、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部の修了公演で、僕自身が研究生として同演目同役で出演した小屋(会場)です。
今も変わらず研究生達の成長を見守り、年度末には修了公演が開催され、毎年多くの歌い手が巣立っていく空間でもあります。
そしてあの年は、修了公演からニヶ月後の藤原歌劇団公演もイル・カンピエッロで、両組とも客席で熱狂した思い出が蘇ります。
今回のプロダクションはその時にご出演された方々もいらっしゃって、喜劇にも厳しいその皆様との立ち稽古を経て、どんなドラマが組み上がっていくのか楽しみでなりません。
現代ではこのカンピエッロのような隣人同士のコミュニケーションはかなり少なくなってきました。
しかしこの作品は、それぞれの人間が持つ本質はどうだろうという事を、現代に生きる我々に問いかけているような気がします。
最後になりますが、この作品の最後の曲(さようなら、愛しのヴェネツィア)は、聴いても歌っても心に響く素敵な曲です。
研究生時代からたくさんのことが積み重なったこの公演を、18年ぶりの同演目同役で23期修了生の1人として臨みたいと思います。
どうぞお楽しみに!」
以前「貞節の勝利」でもスカート役を演じ、抱腹絶倒の演技で好評を博した山内。
今回は一体どんなドナ・カーテを演じてくれるのか!!!乞うご期待ください🔥
いよいよ本番まであと6日✨
今年度のスタートを、この「イル・カンピエッロ」とともに迎えませんか?🌸
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▶03-6721-0874(平日10:00~18:00)
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皆さま安心してご来場いただける公演づくりを目指して公演実現に向け準備を進めております。
どうぞご支援・ご声援のほど宜しくお願い申し上げます!
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