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特別授業~村上敏明さんをおよびして~開催報告

オペラ歌手育成
オペラ歌手育成部生のカリキュラムの一環として特別授業を10月15日に開催しました。
この特別授業は~オペラ歌手育成部出身の歌手をお招きして~と題し、記念すべき第一回は藤原歌劇団テノール歌手の村上敏明さんをお招きしました。
村上敏明さんは日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第17期夜コースの修了生で、イタリアオペラを中心に45役以上の幅広いレパートリーを有し、今や日本を代表するテノール歌手として活躍されています。2018年の今年、オペラ歌手20周年を迎えられました。
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当日はオペラ歌手育成部部長であり藤原歌劇団総監督の折江忠道氏が司会進行役を務め、普段の授業とはちがう雰囲気の中、きさくな口調で村上さんと折江先生の対話方式で進められました。
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村上さんはご両親が歌い手ということもあり、”高校時代には年間70本から80本はオペラをみてデル・モナコにあこがれていた”という青年時代のお話や、”オペラ歌手育成部へは大学院の代わりに入所したがそれ以上のものが得られ、今につながっている””育成部を修了した年をデビュー年と数え、歌手人生の始まりと思っている”と熱く語って下さいました。
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在籍生からのさまざまな質問に答えてくださいましたが、「ズバリ!オペラ歌手に必要なことは?!」の問いに、「僕はとにかくポジティブなんです!」と答え、メンタルの強さで今までのキャリアを築かれてきた事をお話しされました。
メンテナンスの重要性については”喉を休めることも仕事のうち”と語り、風邪をひかない秘策は”ヤクルトを6年続けて飲んでいるからかも”とのこと。
ジンクスは?という質問には”いつも舞台の脇に置いておく水はヴォルヴィック”、そして後半には”高音の出し方のテクニックについて”まで惜しげもなく解説してくださいました。
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1時間半もしゃべり通しの最後にはオペラ「ラ・ボエーム」より”冷たき手を”、オペラ「トゥーランドット」より”誰も寝てはならぬ”を高らかと歌い上げ、輝かしい声を披露してくださいました。在籍生の拍手喝采の中、あっという間に終了時間となりました。

後日、育成部生からは「オペラの世界の第一線で大活躍されている村上さんの貴重なお話、歌声を間近で聞くことができて大興奮しました。」「大変有意義な時間だった。先輩からのエールを感じた」など沢山の感想が寄せられました。

今後もオペラ歌手育成部では育成部生出身のオペラ歌手をお招きしての特別授業を開催していく予定です。
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