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  7. Vol.40-佐藤美枝子 2

CiaOpera!

いいオペラは、いいコミュニケーションから生まれる。

—関わる共演者の方によっても、同じ役の表現は変わってくることと思います。今回共演する皆さんは、すでにもうお仕事をご一緒されたことのある方が多いですか?

ジルダの父親であるリゴレット役の須藤慎吾さんは、以前にも地方公演で同じリゴレットとジルダでご一緒させていただいたことがあるので、お互いの歌い方や呼吸などはある程度分かっていると思います。一方、マントヴァ公爵役の笛田博昭さんは、オペラでは今回が初共演だと思います。もちろんコンサートでは度々ご一緒していますし、オペラでも同じ演目の違う組にいたことはあるので、笛田さんの素晴らしい声や音楽性はよく存じ上げているのですけれど。今から、とても楽しみです。

佐藤美枝子氏

今回の稽古場より(マントヴァ公爵:笛田博昭)

ー笛田さんとの共演が初めてなのは、意外でした。楽しみですね!そして、オペラは悲劇でありながらも楽しい稽古場というのは、いいですね。

稽古場が楽しいって、結構重要なんですよ!私自身は、稽古中にいただくダメ出しをどうやって克服していこうかということに集中している方なので、あまり皆さんとわいわいコミュニケーションをとる方ではないのですが、それでも楽しい空気感の中に身を置いて、ときどきちょこちょこっと話に加わる、そんなコミュニケーションが気に入っています。今回も鳥木弥生さん、河野めぐみさん、泉良平さん、井出司さんなどなど、気心の知れた歌手の皆さんがいらっしゃり、楽しい稽古場になりそうです!

佐藤美枝子氏

今回の稽古場より(スパラフチーレ:伊藤貴之、マッダレーナ:鳥木弥生)

ー稽古場あっての本番なのですね!

そうですね、出演者の一体感といいますか、お互いにすごくコミュニケーションがとれていて、ディスカッションもできる雰囲気の稽古場でつくりあげられたものは、お客様にそのまま伝わるのですよね。なので、いいものをつくりたいと思ったら、みんながお互いを信頼しあって、いいテンションでひとつのことに向かっていく充実感というものが大切になってくるのだと思います。

ーよく「練習したものが本番に出る」とは言われますが、それは歌だったり演技だったりというアクションだけでなく、場の空気感までも、積み重ねたものが出るのですね。

本当に、不思議なことですけれどね。

ー先ほども少しお話いただきましたが、今回の指揮者である柴田真郁さんとも、とても良い信頼関係を築いていらっしゃるのですね。

はい、先ほどもお話したように、歌のことをとても良く分かっていらっしゃる方で、大変信頼しています。最初に指揮者としての柴田さんとご一緒したのは、確か静岡でのコンサートでした。そのときに「とても音楽のある方だな」と深く印象に残っています。音楽稽古が始まってすぐは「年上の方達に気を使って話されているな」と感じましたが、私自身が普段から、たとえ年上であっても言いたいことを言えずにお互い良いコミュニケーションが取れないという状態は嫌だなと思っているので、遠慮せずに何でも言ってほしい事をお願いしました。彼はいい意味で厳しくレベルの高い要求をして下さいます。

ー確かに、どうしても自分が年下の場合、相手に「こんなことを言うと申し訳ないかな」と思ってしまう部分はあります。佐藤さんは、そこを超えたコミュニケーションを大切にされているのですね。

そうなのです。これは若い方へ伝えたいことですが、特にオペラなど舞台を一緒につくろうとする場合、お互いが「いいものをつくりたい」と感じているのに、どちらかが遠慮してものが言えないというのは残念ですね。しかも、たとえある程度コミュニケーションが取れていても、肝心な部分を伝え合わなければ意味がない。いい舞台を作ろうと思えば、やはりディスカッションは必要なのですよね。

佐藤美枝子氏

ーなるほど。そういう意味で、今回のプロダクションでも出演者の皆さんや柴田さんたちと有意義なコミュニケーションを取りながら、作品を仕上げていかれるのですね。演出の松本重孝さんとも、長らくお仕事をご一緒されているのですか?

松本先生は、私が日本オペラ振興会のオペラ歌手育成部の時代の先生なので、今でも私にとってはずっと先生のままです。なので、お声がかかると緊張もします(笑)。もう、30年ぐらいのお付き合いになるでしょうか。表情を見るだけで、今のご気分が分かったりもしますよ(笑)。あまり多くを語る方ではないのですが、私がどんなことをやりたいかを分かっていただいていると思いますし、私自身が持っているキャラクターのなかから沢山のことを引き出してくださいます。

ーそうなのですね。まさに最初におっしゃっていたように、音楽的にも演技的にも一番良い部分がバランス良く巧みに引き出される、素晴らしい舞台になりそうですね。ますます楽しみです!

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