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作品について

ヴェルディ作曲

オペラ全3幕 字幕付き原語上演

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イントロダクション

「仮面舞踏会」はヴェルディ中期の傑作として世界のオペラ劇場で繰り返し取り上げられていますが、今回のプロダクションは、藤原歌劇団が2013年2月にヴェルディ生誕200年記念公演として上演し、大好評を博した粟國淳演出によるものです。イタリアから招聘したアレッサンドロ・チャンマルーギの美術・衣裳プランによる舞台形象の美しさや水準の高さは今なお語り継がれており、再演が心待ちにされていました。今回は2014年に「ラ・ボエーム」で好評を博した渋谷・オーチャードホールでの再演となり、指揮者、キャストを一新してお届けします。

指揮にはリヨン歌劇場で研鑽を積み、近年、オペラ指揮者として充実した活動を続けている佐藤正浩を起用。ソリストには、主役リッカルドに若手の人気テノール西村悟と、山口県在住、西日本でのオペラ公演でも高評を得ている藤田卓也。アメーリアには大ブレイク中のソプラノ小川里美、2014年、藤原歌劇団「蝶々夫人」でタイトルロールを務めた山口安紀子ほか、堀内康雄、森口賢二、鳥木弥生、二渡加津子、高橋薫子ら実力派を揃えました。

若者の街、ファッションの街、渋谷のランドマークであるオーチャードホールでの上演は、オペラの総合芸術としての魅力をより広い世代、聴衆に広げていける可能性を持っています。 藤原歌劇団とBunkamuraとの共催第2弾をどうぞお楽しみに。

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見どころ・聴きどころ

ボストン総督のリッカルドは、自らの秘書であるレナートの妻、アメーリアへの想いを募らせ、彼女もまたリッカルドの情熱に心を動かされ、愛を口にします。リッカルドとアメーリアが歌い上げる二重唱は、このオペラの音楽的頂点と言って良いでしょう。
妻の裏切りを知ったレナートは、これまで忠誠を尽くしてきた主人、リッカルドへの復讐を誓います。身の潔白を訴えるアメーリア、彼女を諦め、レナートと共に本国へ帰すことを決意する総督リッカルド。複雑な胸の内を仮面の下に隠し、それぞれが舞踏会に姿を現します。そして物語はクライマックスへ――。

音楽以外に皆さんに是非注目していただきたいのは、アレッサンドロ・チャンマルーギによる目も眩むような華やかなコスチューム。ローマの美術アカデミーで学んだチャンマルーギは、ヴェルディやプッチーニ、ロッシーニ等のオペラ作品だけでなく、コンテンポラリーダンス、芝居の分野でも類まれなる手腕を発揮する衣裳・舞台美術家です。仮面舞踏会の雰囲気を否が応でも盛り上げる贅沢な舞台プラン、衣裳に目が釘付けになるはず。

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あらすじ

ボストンの総督リッカルドは、彼の秘書レナートの妻、アメーリアを愛している。占い女のウルリカが総督の死を予言するが、リッカルドは信用しない。アメーリアがウルリカの忠告に従って郊外の処刑所で草を摘み取っていると、そこにリッカルドが現れ、彼女に愛を訴える。そこへレナートが暗殺団の動向を報告しにやって来て、リッカルドと一緒にいた女が自分の妻と知り激怒、暗殺団に加わることを決意する。アメーリアは身の潔白を訴えるが、レナートは妻に裏切られた苦悩を語る。それと知らないリッカルドは、アメーリアへの愛を歌う。仮面舞踏会が開かれ、レナートは総督の変装を小姓オスカルに尋ね、ついに総督を刺してしまう。リッカルドはアメーリアの潔白とレナートの栄転を口にし、皆に感謝して息を引き取る。

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