オペラ歌手育成部に所属している入所生たちはどういう授業を受けて、どのような感想をもっているのでしょう?
”育成部生の声”と題して、育成部生にクローズupし実際にインタビューした生の声をお伝えしていきます。
第二回目は研究生マスター昼コースに在籍中の相樂和子さんにお話を伺いました。
Q.本日はマスターコースの前期ソロ試験(スカラホールにて7月9日実施)でしたが、ご感想はいかがでしたか?
A.入試以来の試験で、先生方に見つめられて歌うので、めちゃくちゃ、緊張してしまいました。大変難しい曲を歌ったので・・・アンナ・ボレーナの気持ちになりきって表現したつもりです。今日はフレージングに注意しました。アクートが思うようにうまくいかなくて残念でしたが・・ホールが残響少なく、かなり生の声に聞こえるホールだったので、正直歌いづらかったです。粗がみえてしまうホールですね。実力が分かってしまう・・・。
先生方が目の前にいらっしゃいますし・・・。
Q.そうですか?緊張している風には全然みえませんでしたよ。入所試験では優秀な成績で、立石信雄研究生奨学生として入所されましたね。
A.立石信雄研究生奨学生に選ばれ、本当に名誉なことだと心から感謝致しております。
Q. まだ入所して4か月程しか経っていませんが、実際に入ってみていかがでしたか?相樂さんはマスターコースからの編入ですが、「公益財団法人日本オペラ振興会オペラ歌手育成部」に入ろうと思ったきっかけ、また、マスターコースから入った理由をお聞かせください。
A.オペラを学べる研修所は他にも色々ありましたが、師匠に勧められたのが第一の理由です。
師匠は藤原歌劇団で活躍したプリマです。その影響で、昔から藤原歌劇団や日本オペラ協会に憧れがありました。
その研修所としてこのオペラ歌手育成部を勧められ、コレペティ、ディクション、助演、演出家、指揮者、と藤原歌劇団・日本オペラ協会の舞台現場に現在関わって活躍されている先生方が指導くださることに魅力を感じました。少人数制なのも私にとってあっている環境だと思いましたし、経済的なことを考え、奨学金制度があることも大事な理由のひとつでした。
そして、今までとは違う環境に身を置いてみたかったというのもありました。国立音大で大学院までずっと学んできましたが、ステップアップの為にも新しい世界に飛び込んでもっと勉強したかったのです。そして入所してみて、本当に素晴らしい先生ばかりで・・・自分に対してまだまだ勉強すべき課題がたくさんあるのだと言うことがわかりました。一週間にほぼ2回のオペラアンサンブル授業が基幹授業としてありますが、あっという間に巡ってきてしまう。ぼーっとしていられません。
そして、私は日本の歌曲を歌うのも大好きで、日本歌曲の授業は凄く楽しみにしている授業の1つです。
「よさこい節」や、「天守物語」など、日本オペラ協会のプリマとして現在活躍されている先生方から、発声からディクション、音楽の創り方まで直接アドバイスを頂けて、先生の声を聴くだけでも感動してしまいます。
音楽稽古の風景
私は演技についてもとても興味があるのです。マリア・カラスの演技はその役が憑依したかのようです。私もそんな歌手になれたらと思っています。
これから夏期集中稽古もあって、演出の先生にも厳しい指導をしてもらえるので今から楽しみです。
今後の展望と言うか、大きな夢は世界的に活躍できるグローバルな活動ができる歌手になりたい!!!です。
夢を語るときりがありませんが・・・とにかく、日本はもとより、世界でも通用するプリマになりたい!世界のプリマドンナもこれは一番というタイトルを持っているじゃないですか?「蝶々夫人」は「相樂和子」と言ってもらえるようなプリマドンナになりたい!
演出家からのダメ出しを真剣な眼差しで聞いている相樂さん(中央)
Q.大きな夢を語って下さり、有難うございました。
ご活躍を大いに期待しています!
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募集要項は無料で配布中。ご希望の方はホームページお問合せフォーム、またはお電話(オペラ歌手育成部事務局044-969-7197 平日10:00~18:00)にてお申込み下さい。