今日からは公演2日目、3月6日組キャストの
メッセージをお伝えしていきます。
トップバッターは、富姫を演じます佐藤路子です。
「姫路城の富姫(小坂部姫)と猪苗代の亀姫は
奇談集「老媼茶話」にも描かれ、
〈日本の名城二大魔物!〉といった存在なのですが、、、
鏡花の描く妖たちはユーモアもあり、
どこか哀しみの影を持っています。
富姫は情に厚く、自然を愛し、
そして権力を振りかざす人間を激しく嫌悪し、、、
まるで人間こそが本来こうあるべきと
鏡花が示しているように思えてきます。
純粋な心を持つ図書之助に出会ったことで
過去や様々な想いを掻き立てられ、
揺れ動いていく富姫をお伝えできればと思います。
妖の富姫と、人間の図書之助、二人の運命はいかに……!
鏡花の耽美な世界をどうぞお楽しみ下さいませ」
連日、熱のこもった稽古が続いていますが
改めて日本オペラの素晴らしさに気付かせられます。
日本オペラ協会「天守物語」は3月5日(土)、3月6日(日)、
新国立劇場中劇場で上演されます。
公演情報