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指揮者、菊池彦典氏よりメッセージをいただきました!

ドン・パスクワーレ

今回の藤原歌劇団共同制作公演「ドン・パスクワーレ」でタクトを執られる菊池マエストロよりメッセージが届きました。

「日本で一番 伝統ある藤原歌劇団が当時の名歌手を総動員してドン・パスクワーレを上演してから早くも41年の月日が経ちました。
2016年の現在 久し振りに 此の傑作オペラが再演の運びとなったのは誠に喜ばしい事です。

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ベルカントオペラの最後のオペラ・ブッファ(喜歌劇)となったドン・パスクワーレは天才ガエターノ・ドニゼッティが作曲した70に余るオペラの中で最も円熟して完成された傑作の一つです。初演されたパリのイタリア劇場での大成功の名声は瞬く間に世界のオペラ劇場を席捲して現在に至って居ます。
私も内外のオペラ劇場で此のオペラを振る機会に幾度も恵まれ、大変楽しく幸せに思って居ます。

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Risata(哄笑)を模したオーケストラのアタックで始まるSinfonia(序曲)は度々好んで独立して演奏されるもので、ベルカントオペラの伝統を引き継いで独自の境地を開いたVerdiのFalstaffやPucciniのGianni Schicchiに与えた多大な影響は見逃す事が出来ません。

今回はドニゼッティ生誕地ベルガモからドニゼッティ歌劇場の元芸術総監督フランチェスコ・ベルロット氏を演出家に迎え、藤原歌劇団・新総監督の折江忠道氏の元で全団員総力を挙げて此の傑作オペラにチャレンジしますので何卒ご期待下さい。

演出家、ベッロット氏と並んで

演出家、ベッロット氏と並んで

最後に...どうしたことか婚期を逸して70歳を迎えたローマの資産家ドン・パスクワーレが自分に背く居候の甥のエルネストを追い出そうとする余り自らも結婚に走った結果、 降りかかってくる災難の連続に私は些かPieta!(憐憫!)の念を感じます。
さて此の傑作オペラをご覧になって、今や一億総活躍の時代に生きる皆さんの反応は如何なものでしょうか?!」

イタリア・オペラに精通し、ヨーロッパの劇場でもご活躍の菊池マエストロによって創られる音楽、間違いなく「これぞ、ドン・パスクワーレ!」と言うサウンドになることでしょう。どうぞご期待ください!
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