どうやらドン・ホセ役には思い入れがあるようです……
「ドン・ホセは、僕が大学3年生の時に愛知県芸術劇場でオペラデビューをした役なので、とても思い出深い役です。
第3幕だけの出演でしたが、本格的な舞台と衣裳で歌うことができ、その時の経験が今のベースになっていると思います。
ドン・ホセという役はとても内面が弱い、打たれ弱い性格を持っていて、そこは自分に近い部分だと感じていて(笑)、感情移入がしやすい。
反対に、今回の演出ではホセをバイオレンスに描いているところがあり、そこは自分とは遠いと思っています。
自分から遠い、つまり自分が持っていないものを表現するというのは、振り切って演じやすいので、今回のホセもとてもやりやすいと感じています。」
「音楽の面でも、山田マエストロとの信頼感も築けていて、任せてもらえたり引っ張ってもらえたりしているので、とても歌いやすいと感じています。
今回の岩田さんの演出は、ホセのカラーを強く、秘めてるホセを全面に出していくというコンセプトで、すぐに逆上したりとお客様には臨場感を感じていただけると思います。
しかし歌手としては、歌のために冷静な部分を持っていなければならず、そこが今回の課題だと思っています。
歌と演技、どちらも満足していただけるように十分に準備したいと思います。」
ドン・ホセの役への強い想いを感じていただけましたでしょうか??
オペラデビューを飾った役、そしてその劇場での公演、とても楽しみですね♪
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