今回は、本公演が藤原歌劇団に初登場となる、エドガルド役のジェイ・クォン(12/9)です♪♪
—エドガルド役の“ここを見てほしい!”という注目ポイントを教えてください!
『私の考えでは、2つの大事なポイントがあると思っています。
一つは第1部のルチアとの二重唱の中での “Verranno a te sull’aure…(そよ風に乗って)”、もう一つは、第2部2幕3場のカバレッタ “Tu che a dio spiegasti l’ali…(神に向かって飛び立ったあなたよ)です。
第1幕のこの二重唱だけが、彼がありのままでいられる瞬間なのです。
深い海のような暗黒な現状から、陽の下へ歩み出たいと二人は望み、夢を見ていたのです。
しかし第2部2幕3場のアリアでは、ルチアの死によって彼は孤独となり、もはやこの世には希望がなくなってしまったのです。
そして、死を決意した彼は「共に天で夢を見よう。神が私たちに救いを下さるだろう。」と歌うのです。
こういった意味で、私が思うにはこの2点が “オーバーラップ” してくるのです。
希望と絶望、太陽と海、愛と死などなど…
したがって、この瞬間に全てがこれまでになく凝縮されているのです。
この箇所は音楽的にも難易度が高いのですが、エドガルドの感動と決意をより強く注ぎ込めるように歌いたいと思っています。』
—藤原歌劇団にデビューとなる今回の公演への想いをお願い致します!
『先ずは、とても素敵な歌手陣とスタッフと共に歌えることを幸せに思います。
日本の舞台で歌うことをずっと夢見ていました。
今回、藤原歌劇団の「ルチア」でデビューを飾れることを心から嬉しく思っています。
テノールにとって、エドガルドは最も難しいロールでしょう。
しかし、一緒に舞台に立たれる歌手の方々と共にベストを尽くそうと思っています。
きちんと歌うことは当然大切なことですが、私にとってもっと重要なのは、感情が高ぶる中で他の歌手の方々と舞台上で共に生きることなのです。
今回のプロダクションが全てうまくいくことを祈っています。』
ジェイ・クォンさんは韓国出身で、現在イタリアで活躍中の大注目若手テノール!
フレッシュで伸びやかなジェイさんの声は、エドガルドの強さと哀愁を素敵に表現しています。
藤原デビューになる彼の歌声を是非劇場でお聴きください!!
ルチア公演特設サイトはこちらから👇♪
CiaOpera Vol.16では12/10ルチア役の坂口裕子の密着インタビューを掲載中!!
是非ご覧ください👇♪