第1弾はコルネーリア・ブッファッチ役の山内政幸です✨
★コルネーリア・ブッファッチ役の“ここを見てほしい!”という注目ポイントを教えてください!
「日本で上演されるオペラの中には『フィガロの結婚』ケルビーノ、『カプレーティ家とモンテッキ家』ロメオ、『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼル、『ホフマン物語』ニクラウスなど女声のズボン役があるように、男声にもスカートを履く偽装役が存在します。当団のファンの皆様は、もしかしたら『イル・カンピエッロ』を真っ先に思い浮かべられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
『貞節の勝利』に出演する初老の女資産家コルネーリアは“ブッファッチ”という名のようにブッファを連想させる登場人物で、当公演では『酒缶を十字架の代わりに首から下げて呑み歩く酒豪』というエッセンスが盛り込まれ、更に年齢にそぐわないメルヘンなハートを持つお茶目なキャラクターです。
彼女は旅亭の女将でもあり、やがて訪れる結婚という人生最高の日を指折り数えて過ごしています。
この舞台でお楽しみ頂きたい箇所のひとつは、そんなコルネーリアと婚約しているフラミーニオ役の新進気鋭テノール、小堀勇介さんとのやり取りで、前半最後の曲、挙式や新婚生活の妄想が膨らんでいる彼女と、まだそこまで気持ちの高まっていないフラミーニオとの温度差のある愛の二重唱です。
現代はオペラ上演に際しての社会的理由は特に感じませんが、少年や美青年の役を担う女声が流行ったように、こういった男声のコミカルな役は公演の大きな注目ポイントです。
そもそもスカートを履いた男声が舞台に入って来るだけで会場が妙に温まる予感もしつつ、男声エッセンスの加味されたコルネーリアがどうなっていくのか。
お話の結末は是非とも歌劇場で。コルネーリアに幸あれ!」
★今回の公演への想いをお願い致します!
「今回の『貞節の勝利』は、昨年イタリアのマルティーナ・フランカで公演したパッケージに日本人キャストが加わっての公演スタイルなのですが、通常の引越し公演とは異なり、イタリア人演出チームを中心に新たな発想も盛り込んで、更に大きなミラクルを生み出していくものになると思います。
この作品はバロック時代のものなので、ヴェルディやプッチーニのような音楽の重厚さとは作風が異なりますが、レチタティーヴォでの音楽やお芝居の作り方はその後のロッシーニなど次の世代を連想させます。
藤原歌劇団でブッファを観るとなればお客様の期待も高く、直近の『ランスへの旅』のようにブッファキャストの層も厚い藤原歌劇団の一員として公演に関わることは、私個人として胸に秘めるものがあります。
初めてのスカート役はオペラ歌手育成部時代の『イル・カンピエッロ』ドナ・カーテでした。
その修了公演から15年、もう稽古で履くことは無いと思っていたスカートを新たに用意し、当時と同じようにうっかりスカートのまま休憩でトイレに行って、すれ違う人々に振り向かれたりもしていますが。
今もなお私の背中を押し支えているのは、一緒に公演を創ってきた皆様、いつも私たちをガイドして下さる最も信頼する日本人スタッフの皆様、そしてこれまで私に関わって下さった全ての皆様です。
『貞節の勝利』の面白さをどこまで伸ばすことが出来るか未知数ですが、その想いを胸にお客様にたっぷりとお楽しみ頂けます様、劇場でお待ち申し上げております。
Cornelia Buffacci.」
ズボン役ならぬスカート役⁉️
おばさんコルネーリア役の山内政幸のスカート姿は必見です😂
どうぞ劇場でお楽しみください❣️
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