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オペラ「貞節の勝利」:【キャストコメントvol.3】フラミーニオ・カストラヴァッカ役の小堀勇介よりメッセージ★

ベルカントオペラフェスティバル イン ジャパン2019
ベルカントオペラフェスティバル イン ジャパン2019【藤原歌劇団×ヴァッレ・ディトリア(マルティーナ・フランカ)音楽祭提携】のメインイベントであるオペラ「貞節の勝利」のキャストコメント第3弾❣️
フラミーニオ・カストラヴァッカ役の小堀勇介です✨

 

★フラミーニオ役の“ここを見てほしい!”という注目ポイントを教えてください!
「フラミーニオは登場人物8人のうち4人の喜劇役者の中の1人です。
コルネーリアという婚約者はいるものの、彼女よりも若くて美人なロジーナの心を射止めようと日々あれこれと腐心している初老の魚屋さんという設定で今回はお届けします。
アリアは2つ用意されており、一つはロジーナへの溢れる恋心を告白するものと、もう一つはコルネーリアに婚約破棄を申し出た直後に彼女への思いの丈をぶちまけるといった内容です。
どちらも非常にコミカルなアリアですが、他にも1幕終曲のコルネーリアとフラミーニオの二重唱はこのオペラの白眉となり得る作品。
結婚への期待に胸を膨らませるコルネーリアとは対照的に、その場をなんとか切り抜けようと彼女の気持ちに寄り添うフリをするフラミーニオのやり取りがあまりにリアルで、スカルラッティの劇場作曲家としての敏腕ぶりをひしひしと感じられる楽曲です。
指揮のグレーコ氏の話によると、フラミーニオとコルネーリアに与えられた楽曲はどれもが宮廷舞曲を基に作曲されていて、他の登場人物とは明らかに時代が古いキャラクターとして表現されているといいます。
そんな所にも思いを寄せつつ、一生懸命に生きる2人のテノールの恋の行方をお見守りください。」

★今回の公演への想いをお願い致します!
「今回の『貞節の勝利』が僕のバロック・オペラのデビューとなります。
それが日本初演の作品で叶うというのはとてもありがたい事です。
サントーロ氏曰く、バロック様式の確立がなければその後のベルカントの隆盛はあり得なかったとの事ですが、普段からベルカント作品を中心に歌っている僕もバロック作品には非常に多くの共通点を感じております。
特に歌唱技術の点に着眼してみてもバロック様式におけるメリスマはベルカント様式のアジリタに相当し、ダ・カーポアリアの繰り返しを変奏(ヴァリエーション)するのはその後のロッシーニ歌手の必須技能になりました。
他にも様々な点で共通項を見出しつつ、初挑戦のバロック作品に僕なりの表現や解釈をプラスして、舞台の上で起爆剤になるようなフラミーニオを演じたいと思います。
たくさんのお客様にお越し頂ければ幸いです。
劇場にてお待ちしております。」

 

小堀さんにとっては今までにない役所⁉️
テノール同士が婚約なんて驚きの展開ではないでしょうか👀
ぜひ劇場で結末をごらんください☺️

 

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