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【キャストコメントvol.3】ヤコポ・フォスカリ役の藤田卓也からのメッセージ★

二人のフォスカリ
2023年9月9日(土)、10日(日) 14:00開演 新国立劇場オペラパレスにて上演する、藤原歌劇団公演(共催:新国立劇場・東京二期会)「二人のフォスカリ」新制作????

キャストコメント第3弾は、ヤコポ・フォスカリ役を演じる、藤田卓也からのメッセージをご紹介します✨

★ヤコポ・フォスカリ役の“ここを見てほしい!”という注目ポイントを教えてください!
この作品におけるヤコポ・フォスカリのシーンは、ヤコポにとっての「生きること」が綴られています。
彼の望みは「無罪を証明し故郷ヴェネツィアで家族と暮らすこと」です。
しかし、それらは陰謀によって全て打ち砕かれます。

私は、ヤコポの気持ちとしては2幕で死んだと思っています。
それは、妻ルクレツィアが会議場に子供2人を連れて現れ、終身となった流刑先に家族も一緒に行くと訴えるも却下され、ヤコポの腕から子供2人が引き剥がされたその時です。
2幕では、妻、父、2人の子供の温もりを肌で感じます。
長い流刑先から戻り感じたその一瞬の温もりは、彼の絶望をより一層深めたのです。

3幕で「Da voi lontano è morte il viver mio.」という言葉のなんと悲しげなことか。
「私は生きてあの世からずっと見守っている」と伝えているようでもあります。

藤田さんblog

★今回の公演への想いをお願い致します!
人がこの世に生まれて、最低限不公平なく暮らしていくために法律やルールというものがあるのだと思いますが、それがあるが故にそれを使って形式的に人を幸不幸にできる力が存在するようにもなっていると言えます。

人生の風向き、これは人同士の関係性やあるいは時代の流れによって大きく変わるものです。
およそ600年前のヴェネツィアの風向きと、現代の風向き、この度の演出ではそれをミックスさせてご覧いただけると思います。

過去から現在、この地球には沢山の人がそれぞれの信念で生きています。
全員がそれぞれ幸福に満たされて生きるのは、ましてや政治が絡めばなおさら、本当に難しいことなのだなと考えさせられる作品で、今やる価値、そしてやり甲斐を感じます。

是非ご鑑賞下さいませ!

日本オペラ協会公演「夕鶴」与ひょう役

日本オペラ協会公演「夕鶴」与ひょう役

指揮:田中祐子   演出:伊香修吾

9日(土)   10日(日)
フランチェスコ・フォスカリ    上江隼人  押川浩士
ヤコポ・フォスカリ        藤田卓也  海道弘昭
ルクレツィア・コンタリー二    佐藤亜希子 西本真子
ヤコポ・ロレダーノ        田中大揮  杉尾真吾
バルバリーゴ           及川尚志  黄木 透
ピザーナ             中桐かなえ 加藤美帆

合唱:藤原歌劇団合唱部/新国立劇場合唱団/二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

【主催】公益財団法人日本オペラ振興会
【共催】公益財団法人新国立劇場運営財団/公益財団法人東京二期会
【助成】公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団/公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
【後援】NPO法人日本ヴェルディ協会

ーチケット情報ー
S席17,000円 A席14,000円 B席11,000円 C席8,000円 D席6,000円 E席3,000円

「二人のフォスカリ」公演サイトはこちら????
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