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【キャストコメントvol.1】指揮の飯森範親からのメッセージ★

ピーア・デ・トロメイ

誤解と和解、そして愛への忠誠
運命に翻弄された女性ピーアの、慈愛に満ちた物語

2024年11月22日(金)・23日(土祝)・24日(日)14:00 開演(13:00 開場)日生劇場にて、藤原歌劇団創立90周年記念公演 G.ドニゼッティ作曲「ピーア・デ・トロメイ」を上演します⚔️

キャストコメント第1弾は、指揮の飯森範親からのメッセージをご紹介します✨

Q ベルカントを代表する作曲家の一人であるドニゼッティのオペラの特徴とは何でしょうか

オーケストレーションがシンプルだけれども、とても効果的に描かれているということが一つ言えることだと思いますね。それと、ベルカントのメロディーラインというものをオーケストラが決して邪魔することがなく、それにかなり呼応するような激しさももちろんあり、ベルカントの内容にうまいことオーケストラが暗示させるようなメロディーラインを隠して演奏されるようなところもありますね。
例えばベルカントで歌っている最中に、実はその後起こりうるような悲劇的なことを、さまざまな仕掛けを用いて、シンプルなオーケストラの中で表現されています。例えばチェロがスフォルツァンドで音を出したり、音量的にはあまり大きく書いてないですが、出すべきだろうなっていうところがあるところがドニゼッティの魅力的なところなのかなと思いますね。

ドニゼッティもやはりモーツァルトの影響を感じるところあるんですよ。
間違いなくベッリーニも、ロッシーニでさえもモーツァルトは意識せざるを得ないぐらいの存在感だったと思います。なので、オペラを作る上での原点みたいなものがあり、そしてまたイタリアの中でのベルカント・オペラの表現の仕方というものがさらに加わっているからこそ、根底にあるのはモーツァルトだなと思います。

Q なかなか上演機会が少ない作品ですが、「ピーア・デ・トロメイ」の音楽的な特徴と、注目ポイントを教えてください

合唱がとても効果的に使われてるところ、そしてオーケストラのバンダといって舞台の違うところで演奏するグループがあり、それが非常に効果的に出てくることろですね。
一つ、「ルチア」とか「ラ・ファヴォリータ」と比べて、何となく食わず嫌いな方々も多かったのかなと感じます。
でも実際に私も初めて譜面を見ましたが、非常に勉強しやすいんですよ。何故かというと、とてもいろんな意味でわかりやすいからです。だからオペラを見ていただければ、とても楽しんでいただけると思います。
そしてこの作品の魅力だけじゃなくて、ドニゼッティという作曲家として70曲ぐらいオペラを書いていて、今でもなかり演奏されている理由っていうものが、また皆さんに再認識していただけるのではないかなと思いますよね。

そう考えると、上演回数が少なかったけれど、与えていた影響はすごくあると思います。
「ドン・ジョヴァンニ」のね、ヅェルリーナとドン・ジョヴァンニの二重唱の転調するシーンがすごく色気たっぷりで、ああいうのもこの「ピーア・デ・トロメイ」の中にも出てくるわけですよ。
だから、そういったところがもしかしたらモーツァルト原点かもしれないけど、だけどそれをさらにまた拡大したり多用したりするのが、またこのドニゼッティかもしれないし、それによって今度は、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」なんかにも繋がってると思います。
だからオペラという芸術がモーツァルトから始まったっていって良いのかな。
だけどそのあとに出てくる、イタリアを中心にしたロッシーニ、ドニゼッティ、べッリーニ、この3人がさらにベルカント・オペラというものを浮き立たせてくれたと思います。ロッシーニはモーツァルトでいうジョコーゾ、つまり楽しい面をさらにブッファという形に進化させました。
それプラスこの素晴らしいベルカントの美しいメロディーラインであるとか、そういったものを中心に、ベッリーニとドニゼッティの2人が、またそこで一つ大きなものを確立し、それがさらにリヒャルト・シュトラウスとか、ヴェルディへと受け継がれていったのかなと思いますね。

2幕の一番最後のもう毒を飲んだあと。そこから終わりまでの音楽が素晴らしいですよね。無駄がないし、そのピーアの精神状態から身体のことひとつひとつを音楽で巧みに表現されているところが聴かせどころじゃないかな。
そこを期待して観ていただきたいです。是非いらしてください。

動画でもご覧いただけます📹

公演情報

指揮:飯森範親  演出:マルコ・ガンディーニ

      11/22&24  11/23
ピーア   伊藤 晴    迫田美帆
ネッロ   井出壮志朗  森口賢二
ギーノ   藤田卓也   海道弘昭
ロドリーゴ 星 由佳子   北薗彩佳
ランベルト 龍 進一郎   大澤恒夫
ウバルド  琉子健太郎  西山広大
ピエーロ  相沢 創    別府真也
ビーチェ  黒川亜希子  三代川奈樹
牢番    濱田 翔(全日)

合唱:藤原歌劇団合唱部
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

チケット情報

S席 15,000円
A席 12,000円
B席 9,000円
C席 6,000円
D席 4,000円

藤原歌劇団創立90周年記念チケット

①帝国ホテル東京 ディナー付きペアチケット:¥90,000(S席×2枚)
 ・ 出演者サイン入りプログラム(販売価格¥1,000)2冊付き
 ・ 帝国ホテル レストラン「レ セゾン」ペアディナー
 ・ 帝国ホテル シャンパンバー「The Randez-Vous AWA」ペアアペリティフ

※帝国ホテルディナー付きプランは、各日限定5組10名様となります。
 終演後シャンパンバーをお楽しみいただき、その後レストランでのお食事のプランです。
 16:30~ アペリティフ(The Rendez-Vous AWA)
 17:30~ ディナー(レ セゾン)
 レストラン「レ セゾン」でお飲みになるドリンクはご負担ください。
 申込締め切り:11月1日(金)まで

②ドリンク付きペアチケット:¥33,000(S席×2枚)
 • 有料プログラム(販売価格¥1,000)2冊付き
 • サイン入り公演写真(販売価格¥500円)2枚付き
 • スパークリングワインチケット2枚付き(アルコール以外のドリンクも選択可)

③オリジナルグッズ付きチケット:¥16,000(S席×1)
 • 有料プログラム(販売価格¥1,000)1冊付き
 • サイン入り公演写真(販売価格¥500円)1枚付き
 • 日本オペラ振興会オリジナルグッズ(クリアファイル/90周年記念ステッカー)

※日本オペラ振興会チケットセンターへのお電話へお申込みの方限定特典となります。
 サイン入り公演写真は、全ての出演者のご用意はございませんので予めご了承ください。
 種類は公演当日、販売所にてご確認ください。


公演詳細はこちら⏩「ピーア・デ・トロメイ」

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