【キャストコメントvol.6】ギーノ役の海道弘昭からのメッセージ★

誤解と和解、そして愛への忠誠
運命に翻弄された女性ピーアの、慈愛に満ちた物語

2024年11月22日(金)・23日(土祝)・24日(日)14:00 開演（13:00 開場）日生劇場にて、藤原歌劇団創立90周年記念公演 G.ドニゼッティ作曲「ピーア・デ・トロメイ」を上演します⚔️

キャストコメント第6弾は、ギーノ役を演じる海道弘昭からのメッセージをご紹介します✨

Q 初めての作品・役に取り組む際に心がけていることを教えてください。

私自身が藤原歌劇団で「イル・カンピエッロ」、「二人のフォスカリ」と、珍しい作品に出演することが多かったのですが、それとは別に、もともと歴史が好きで、どの作品に出る場合でも、歌や音楽の前に作品の歴史について調べることが多いです。

今回の「ピーア・デ・トロメイ」も背景にあるのは歴史の話です。ピーアという人物が実際にいて、「ロミオとジュリエット」と同じ時代に教皇派と皇帝派で戦っていたという背景から入りました。私が歌うギーノ役というのはテノールにとっては珍しいく悪役といういう分類に入ります。
当時とても珍しいことだったようで、ほとんどがバリトンやバスの役の専売特許だったものです。
全ての悲劇のきっかけになる役というのが私が演じるギーノ役ですが、そこで終わらないのがこのギーノ役のいいところかなと思っています。
ドニゼッティは当時、人生の中で一番つらい時期に作ったオペラ作品だったそうなのですが、1幕のきっかけになる全てのことをし、2幕に入るとまた少し心が入れ替わり、悔い改めるというか、少し宗教的な内容も含まれてるような、そんな気がしています。そういう背景も一緒に演じることができたらいいなと思ってます。

Q.ご来場くださる皆様へメッセージをお願いします。

日本でもほとんど聞くことができない、レアな作品だと思います。「ピーア・デ・トロメイ」はイタリアではよく知られた名前の一つで、ダンテ・アリギエーリの《神曲》を原作にしている作品です。
背景を見ると「ロメオとジュリエット」と同じような内容であったり、物語が敵対する家の恋愛の話であったり、様々な物語に似てるところがあります。このオペラを聴くこと自体がとても貴重なので、今回観ないと将来聴くことはできないかもしれません！

ぜひ多くの方にお越しいただけたらと思います！

インタビュー動画はこちらからご覧いただけます🎵

公演情報

指揮：飯森範親
演出：マルコ・ガンディーニ

　　　　　　11/22&24　　11/23
ピーア　　　伊藤 晴　　　 迫田美帆
ネッロ　　　井出壮志朗　 森口賢二
ギーノ　　　藤田卓也　　 海道弘昭
ロドリーゴ　星 由佳子　　 北薗彩佳
ランベルト　龍 進一郎　　 大澤恒夫
ウバルド　　琉子健太郎　 西山広大
ピエーロ　　相沢 創　　　 別府真也
ビーチェ　　黒川亜希子　 三代川奈樹
牢番　　　　濱田 翔（全日）

合唱：藤原歌劇団合唱部
管弦楽：新日本フィルハーモニー交響楽団

チケット情報

S席　15,000円
A席　12,000円
B席　9,000円
C席　6,000円
D席　4,000円

公演詳細はこちら⏩「ピーア・デ・トロメイ」