「ノルマ」という役が「最も難しい」といわれる理由は、歌唱の技術的な難しさと、複雑な心境変化を表現しなければならない役どころとしての難しさ、ふたつを持ち合わせている点だと思う。共演者や指揮者、演出家の方々と共に、役を深めあいながら挑んでいきたい。マリエッラ・デヴィーア氏と同じプロダクションに参加することも、とても光栄に思う。オンとオフの切り替えははっきりしていて、稽古期間はできれば他のことは考えたくない。オフの日は、とにかく家に人が集まり、食べ、飲み、語り合う。体が資本のオペラ歌手として、健康に気を使いながら日々を過ごしている。
今最も旬なアーティストのリアルな声や、話題の公演に関する臨場感あるエピソードなど、オペラがもっと楽しめること請け合いの情報をお届けする新コーナー「CiaOpera!」。第12弾は、7月2日に、ベッリーニのオペラ『ノルマ』に主役のノルマ役で出演される小川里美さんに、難役へ挑む今の心境や役づくりについて、共演者やダブルキャストのマリエッラ・デヴィーア氏について、休日の過ごし方についてお話を伺いました。
ノルマが心に抱える苦悩や葛藤を、いかに美しく、リアルに表現するか。
ー今回はまず、7月2日に出演される『ノルマ』についてのお話をうかがいたいと思います。この作品で小川さんが歌われる「ノルマ」という役は、よく「ソプラノのなかで最も難しい」といわれますね。どういったところが、そのように「最も難しい」と言われるのでしょうか?
役の難しさというものには大きくふたつあると思っていて、ひとつは「技術的に難しい」ということ、もうひとつは「役どころとして難しい」ということですね。「ノルマ」という役はその両方が重なってしまっている点が、そのようにいわれるゆえんだと思います。
ー「技術的」というのは、具体的にどのようなことでしょうか?
そうですね、簡単に言うと例えば音をたくさん歌わなければいけない点です。それから『ノルマ』という作品は、ベッリーニが作曲したベルカント・オペラの最高峰だと思うのですが、その「ベルカント唱法」できちんと歌う、ということがとても作品のハードルを高めていると思うんです。
ー「ノルマ」を演じられるのは初めてですか?
はい、初役です。
ーこの役を演じることについて、どうお感じになっていますか?
正直、私をこの役に選んでいただけたということにはすごく驚きました。お話をいただいたのは1年ぐらい前で、オペラをやっていると1年というのは結構あっという間なんです。稽古が始まるまでにやっておかなければならないこともたくさんあるし、特に「ノルマ」という役が大きいということや、イメージの強い役ということもあるので、自分にこの役が本当にきちんと出来るんだろうかということをすごく考えました。
ーいろいろと悩まれたのですね。「やろう」と決心されたきっかけは、何かあったのですか?
いちばん大きなきっかけは、歌の先生ですね。私には日本で教わっている先生とイタリアでの先生がいるのですが、どちらの方とも「私にできるでしょうか」と相談し、じっくり話してみました。そうしたら、「できると思うし、やってみてもいいと思う」というご判断だったんです。先生方がそうおっしゃるのなら、多少の不安は乗り越えられるのではないかと思いました。
ー先生のお言葉で、ご自身に可能性を見出したのですね。
そうですね。それから、ひとつのオペラの役に取り組むときにいつも感じることで、音楽的な勉強にはもちろんなるのですが、「役が自分を育ててくれる」という部分もすごくあると思うんです。以前マクベス夫人を演じたことがあり、この役も事前に準備をたくさんしなければならない点が今回のノルマと似ているようにも思うのですが、結果的にマクベス夫人役の勉強を通して自分が成長でき、自信をつけたという部分もすごくありました。今回も、どのくらい自分が成長できるか楽しみです。
ー役づくりは、いつもどのように行っているのですか?
まず稽古の初日までに自分で勉強して、役をつくって持っていくのですけど、最近ではその役が言っている内容や、歌っている歌詞がどういうハーモニーのなかにあるかとか、台詞と音楽から役づくりをして稽古場に持っていくんです。それでも、演出家の先生がおっしゃることって自分にはない引き出しというか、「この言葉をそういう視点で考えたことなかったな!」という意外性を見つけられるんです。だから、稽古場で自分が考えてきた役を深められたり、広げられたりできるのがすごく楽しいです。
ーハーモニーから役の性格を読み取るというのは、興味深いですね。
例えば、本当に悲しくて絶望しているのに、その気持ちを長調の明るいメロディーで歌うという歌があったとすると、「普通に考えたら短調になりそうなのに、どうしてこの音楽になるんだろう?」って、すごく考えさせられるんです。究極に悲しいとき、人は悲しいメロディーを歌わないで逆にシンプルになってしまうのかもしれない、と。他にも、「わかりました。」とひとこと言うのに、ものすごく違和感のある和音がついていたら、たぶんその人は本心から「わかりました。」とは言っていないんですよね。人って、口に出していることがすべて本心ではないじゃないですか。そういう人間の心理、「この人どう思っているのかな?」ということを、音楽から探ることはあります。面白いですよね。今回の『ノルマ』にもそういった場面はあります。
ー「ノルマ」は、巫女という聖職でありながら敵国に属する恋人がいて、しかも子どもまでもうけている。さらに、恋人は別の女性に心が移っているという過酷な状況で、感情を抑えたり吐き出したり、かなりコントロールの必要な人物ですね。
複雑な人物ですよね。考えてみたんですけど、ソプラノの役って、物語のなかで罪を犯す人はいるけど、登場したときから自分が犯した罪について悩んでいる人ってあんまりいないなぁと。最初から罪について悩み、隠さなければいけない事実があるという、ものすごいジレンマを抱え続けている。そのうえ、自分が信頼していた人がライバルになってしまい、裏切られたと感じる。さらに自分が愛していた人は、元々敵対する国の人であるうえに、自分を捨てようとしている。その根底には、自分は巫女である、人を好きになってはいけない、という思いもある。内面に、二重、三重の苦しみを抱えている人だと思うんですね。
ー「役どころとしての難しさ」という意味が分かってきた気がします。
「裏切られる」ということひとつとっても、ライバルなんてやっつけてしまえば楽になるのかもしれないけど、本当にそんなことをしていいのかという葛藤があるし、子どもに対しても、自分が罪を犯して生まれた子どもだからこの子も生まれながらにして罪を持っていて、自分がどうにかしなければならない、でもできない。そういう葛藤を経ての、最後の数十分間のどんでん返しはものすごいものがあります。そこにどれだけリアリティーを出せるかというのも、難しさのひとつだと思います。
ーこの「ノルマ」という女性、ご自身に似ている部分はあると思いますか?
どうでしょうね(笑)。この歳になると、三角関係になることってなかなかないじゃないですか(笑)。芯の強さ、みたいな部分でいえば、私も白黒つけたいタイプだし、ものごとをはっきり言うほうだと思うし、似ているのかもしれないです。でも、この状況になったら私はどうするんだろう、とは思います(笑)。
卓越した表現者との共演で、美しくドラマティックな舞台を描き出す。
ー『ノルマ』の聴きどころ・見どころはどこでしょう?
音楽的には、ベッリーニの作品は全体がほぼ聴きどころです。とにかくメロディーがきれい。演奏する側にとっては技術的にとても大変なのですが、お客様からしたら、美しいメロディーがどんどん流れていくという印象だと思います。そんな、難しさを感じさせない音楽が作品の魅力だと思いますし、そんなふうに歌えたらいいなと思います。ぜひ聴いていただきたいです。あと、相手役の「ポッリオーネ」を演じる藤田卓也さんは、以前、今回と同じく粟國さんが演出した『仮面舞踏会』でもご一緒していて、とてもひたむきな情熱をお持ちだと思います。ポッリオーネという人間は、ふたりの女性を愛していて、「自分はこうと決めた!」というすごく英雄的な部分もありながら、最後にはノルマの人間性に触れて感動し、その決意が揺らぐんです。その心境の変化を、すごくドラマティックにつくってくれるんじゃないかと思うので、稽古場で会うのが楽しみです。共演者の存在が、役づくりを深めてくれることもありますし。こっちが何かすると相手がリアクションして、「あ、こうきたか!だったらこうかもしれない」とキャッチボールみたいに反応を返すのですが面白いです。
ードラマティックな心境の変化や、役同士の関係性が見どころなのですね。共演者の方々とは、それぞれご一緒していますか?
藤田さんとの『仮面舞踏会』は、組は違ったのですが同じ作品ということでご一緒しましたし、「クロティルデ」役の但馬由香さんは、『メリー・ウィドウ』という、今回とはまったく違う楽しい雰囲気の作品を一緒にやらせてもらいました。そこで彼女の多才さを見ているので、今回クロティルデを歌われるというのもすごく楽しみですね。「オロヴェーゾ」役の田中大揮君は、まだ若いんですが素晴らしい声を持っていて、日立シビック・オペラの『マクベス』でご一緒したときも、ものすごく存在感があったんですよね。だから「田中君はこれからどういうものを歌っていくのかな。」と思っていたら、今回同じ組で一緒に歌えることになったので嬉しいです。
ー指揮のフランチェスコ・ランツィッロッタ氏や、演出の粟国さんとはいかがですか?
粟国さんは、先ほどの『仮面舞踏会』でご一緒してから今回が二度目なんですけど、あのときもとても美しい舞台だったんです。それから、内面に、内面に掘り下げていく役づくりをされるので、今回の複雑な役どころを粟国さんとどういうふうにつくっていけるかがとても楽しみですね。ランツィッロッタ氏は初めてなのですが、1日と4日に出演するマリエッラ・デヴィーアさんが信頼を寄せるマエストロだと聞いているので、ご一緒するのが楽しみです。
ーそれは楽しみですね!マリエッラ・デヴィーアさんとの親交はありますか?
デヴィーアさんとは、イタリアでのプロダクションでご一緒したことがあるのですが、プッチーニのオペラ『トゥーランドット』で、彼女はそのときリュー役のデビューだったんですよね。彼女の声質を考えるとプッチーニの曲を歌うことはこれまであまりなかったのではないかとも思うのですが、それにしてもあれだけのキャリアがあって、あれだけ長く歌われてきた方がここへきて初役に挑戦するということが、私にとってはすごく意外に思えました。同時に、アーティストとして常に前を向いていて、勉強を続けてきた人なのだなぁと思い、尊敬しました。
ーデヴィーアさんから影響を受けている部分はありますか?
そうですね、そのイタリアでのプロダクションの際に、ご自分の芸術にものすごく集中されているという印象を受けたんです。凛として、稽古場にいらっしゃるなぁ、と感じました。私も初対面だったので、あまりたくさんお話しはできなかったのですけどね。
ーそうだったのですね。では、今回も同じプロダクションでご一緒するのが楽しみですね。デヴィーアさんが演じられる役柄と、なにか違いを出していこうと考えていますか?
そうですね、でも元々声質的にデヴィーアさんのレパートリーと私のレパートリーは少し離れているのかな、と思います。デヴィーアさんは軽い声質が求められる役が多く、私は逆にしっかりとした声の役が多いですね。
ーなるほど。声音の違いで、それぞれの「ノルマ」が楽しめるのですね。小川さんならではの芯の通った「ノルマ」とベッリーニの美しい音楽、楽しみにしています。
やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ、で自己管理。料理上手なミス・ユニバース。
ー小川さんは、どのように休日を過ごされているのですか?
たぶん、私はオンとオフがものすごくはっきりしているんです。今年はオペラのお仕事がとても多くて、稽古も色々な場所でやっているのですが、稽古期間に入ると稽古以外のことは考えたくなくなってしまうんです。いちばん考えたくなくなるのが、洋服。服を選ぶのがイヤで、稽古期間になるとTシャツ屋さんに行って白いTシャツを5枚ぐらい買ってくるんです。それで、毎日そのTシャツを着て、デニム履いて、冬だったらその上にセーター着て、コート着て、楽譜を持って稽古に行く。で、次の日は次の日のTシャツを着る、という、はたから見たら「服、変えてるのかな?」と思われるような感じなんです(笑)。ここ最近は、難しい役や大きな役が増えてきたこともあると思うんですが、特にそういうことが多くなってきました。また、お休みが多いときは、とにかく誰かが家に遊びに来るんです。先輩も来るし、後輩も来るし、歌の人もそうじゃない人も、「ごはん食べに行っていい?」って言って、みんな来ます。
ー小川さんのお料理を食べにですか?
はい、料理もします。とにかくみんなで集まって、ごはんを食べ、飲み、ずーっと話すということが、私のオフではいちばん多いですね。
ーたくさんの人と集まるのは、楽しいですよね。
そうですね。人の話を聞くのがすごく好き、というのはあるかもしれません。歌い手さん以外に他の楽器をやっている人の話もすごく楽しいし、ダンサーや、絵描きさんなど他のジャンルのアートをやっている人の話も楽しいし、まったく違うお仕事の方と話すのも面白い発見があって、自分の人生の充実につながっているかなと思います。
ーちなみに、得意料理はなんですか?
よくつくるのは麻婆豆腐です。エビチリも、「エビチリ研究」っていうのをやって(笑)。だいぶうまくつくれるようになりましたよ。このふたつはたぶん、美味しいです!あとは、タイカレーをつくれるようになりました。スパイスがひと通り家にあるんです。あと、最近豆板醤を自分でつくりました。豆板醤の「豆」って、そら豆のことなんですよ。だから、乾燥そら豆さえ手に入れば、意外と簡単につくれます。
ーそら豆が入っていたとは驚きです!それにしても、かなり本格的にお料理されるのですね。他に何かご趣味はありますか?
読書とか、自転車に乗る、とかですね。
ー自転車ですか!移動でよく使われるのですか?
休みの日にちょっと買い物に行くとか、友達とどこか公園まで乗りに行くとか、そういうことはありますね。「ラレー」っていうイギリスのメーカーのクロスバイクですけど、結構乗りやすいですよ。
ー健康的な休日ですね!
私、小さい頃から運動がとにかく嫌いで、運動をあんまりしていなかったんです。大人になってから「体組成計」っていうのに乗ったら、普通の人より筋肉が少なくて(笑)。オペラって、インナーマッスルが大事とも言われますけど、結局立ち仕事なんですよね。1日6時間ほどある立ち稽古や本番、このまま続けていける体力があるんだろうかって不安になって、筋トレ始めました。ヨガやピラティスもやっていますし、「よく歩く」というのも、意外と意識しないと歩けていなかったりするので気をつけているし、とにかくできるだけ動くようにしようと思って。自転車もその一環で始めました。結局オペラ歌手の人生って、本番終わって家に帰ると夜の9時とか10時で、そこからご飯食べたりして、朝もスタートが遅いですし、太りやすいんだと思うんですよ(笑)。だから、健康に気をつけている先輩方も結構多いですよ。
ー小川さんは、ミス・ユニバースとしての活動もされていましたが、美容や健康、声などはどのように保たれているのですか?
私は、同い年ぐらいのミス・ユニバースの方々に比べると体型としてはしっかりしている方だと思うんです。でも、今もモデルをしている方たちのライフスタイルと比べてみて何か違うかというと、実はそんなに変わらないんですよね。歌い手も水をよく飲みますし、ミス・ユニバースを目指している方たちも「1日2リットルは水を飲みましょう。」と言われているし、「3食バランスの良い食事をしましょう。」「野菜を食べましょう。」「夜は早めに寝ましょう。」と、美容にとって一般的によくいわれていることを、歌い手はやっているんじゃないかと思うんです。私は、歌い手にとっていちばん大事なのは「健康」で、自分の健康管理がどのぐらいできるかという部分も含めてプロの仕事だと思っているので、自己管理をしなければならないという点では、歌い手もミス・ユニバースも同じだと思います。
ープロの歌い手として意識を持つことで、自然と美と健康を保つことにつながるのですね。小さい頃から、歌い手を目指していたのですか?
音楽は、元々好きなほうだったと思います。6歳からピアノをやって、10歳から合唱団に入っていました。パートはアルトだったので、高い声を出したりはしませんでしたけど。声楽を始めたのが17歳で、そこから10年間ぐらいはメゾ・ソプラノとして歌ってました。面白いなと思ったのは、私はメゾ・ソプラノでも「ハイメゾ」といって、比較的高い音を歌う声種だったので、その頃からベッリーニとかドニゼッティとか、ロッシーニとかを歌っていたんですよね。
ー今また、ソプラノとしてベッリーニの作品を歌っているのですね。比較的長い期間下のパートを歌ってこられたという経験は、オペラで重唱を歌う上でもハーモニーをつくる上で役立つのではないですか?
そうですね、みなさんももちろんそうされているんでしょうけど、他のパートの方が今何を歌っているか、というのを聞くようにはしていますね。
ーやはり、意識されるのですね。『ノルマ』にも、美しい重唱がたくさんありますし、ぜひ多くの方に聴いていただきたいですね。お話、ありがとうございました。
聞いてみタイム♪ 郡愛子さんから小川さんへ質問レターが届いています。
ー今後、日本オペラで挑戦したい演目や役はありますか?
私は、池辺晋一郎先生の作品や三枝成彰先生の作品など、わりとモダンな日本オペラは歌ったことがあるのですが、『夕鶴』を歌ったことがないんです。『夕鶴』に、ものすごく憧れがあります。ただ、背が高いんです…
ー役のイメージとして、心配されているのですか?
うーん、単純に着物があるのか、とか…あるんでしょうけども(笑)。背が高くても大丈夫ですか、と逆に郡先生にお聞きしてみたいです(笑)。
ー小川さんにとって、日本オペラというのはどんな存在ですか?
私は、日本オペラはもっと演奏されたらいいな、とすごく思っています。過去に上演されて以来、再演されていないもので、「あれ見てみたいな」という作品もいくつかありますし。
ー郡さんも色々と計画されているかとは思いますが、逆に、「これが見てみたい!」というリクエストはありますか?
沢山ありますが、『夜叉ケ池』とか、『鹿鳴館』は観たいですね!あと、『忠臣蔵』をやってほしいです!あれは素晴らしいと思います。
ー日本の歌を、イタリアで歌われたことはありますか?
イタリアで歌う際はもちろんプログラムにも入れて、「きれいな曲だね!どういう意味?」と興味を持っていただくことも多いですが、私はカンボジアでずっとチャリティーコンサートをやっているんです。カンボジアでは、オペラという文化そのものがまだあまり知られていないと思うのですが、プログラムには日本の歌曲も入れますし、『蝶々夫人』のようなオペラアリアも入れます。
ーお客様の反応はどうですか?
カンボジアの方々は、クラシックのコンサートに行くということにあまり慣れておらず、よほど面白くないと帰ってしまうらしいんです。でも、王族の方々も含めてすごく興味を持っていただいていると思いますし、それから現地の小学校に歌いに行くこともあるのですが、歌うと、子どもたちがじーっと集中して聴いてくれているんです。それを見ると、何か届けられたのかな、と思いますね。
ー小川さんの歌う西洋オペラも、日本の歌も、国内外に受け入れていただけているのですね。ありがとうございました。
取材・まとめ 眞木 茜