歳を重ねるにつれ、オペラの現場で中堅どころ、もしくは最年長になることが多くなってきた。これまで何度も歌ってきた『セビリャの理髪師』の「フィガロ」だが、本プロダクションではこれまでの路線に加えて、年上ならではのメリットを活かしながら、共演者とのかけあいの面白さを伝えたい。休日は、妻との山登りや、ギター弾きを楽しむ日々。ポップスも好きだが、家族の影響で声楽家の道へ。スリリングなフィガロ・デビューを飾り、オペラの魅力に気付かせてくれたイタリア留学での経験を糧に、自分ならではのフィガロ像を創りあげる。
今最も旬なアーティストのリアルな声や、話題の公演に関する臨場感あるエピソードなど、オペラがもっと楽しめること請け合いの情報をお届けする新コーナー「CiaOpera!」。第九弾は、4月29日(土)・30日(日)に新百合ケ丘のテアトロ・ジーリオ・ショウワにて上演のオペラ『セビリャの理髪師』にフィガロ役で出演の谷友博氏に、作品や役への意気込み、共演者について、休日の過ごし方やイタリア留学時代のエピソードについてお話いただきました。
自分らしいフィガロで、『セビリャの理髪師』を牽引したい。
ー今日は、4月29日(土)、4月30日(日)に新百合ケ丘のテアトロ・ジーリオ・ショウワにて上演される、『セビリャの理髪師』についてお聞きしたいと思います。谷さんは今回オペラを“回す”役である「フィガロ」を歌われますね。この「フィガロ」の役は、もう何度も歌っていらっしゃいますか?
そうですね、つい3年前にも歌いましたし、イタリアに留学して初めて参加したオペラがこの『セビリャの理髪師』で、フィガロ役だったんです。悪戦苦闘しながらやったのを覚えていますね。(笑)
ーそうだったのですね!役を演じるにあたって、前とは違うお気持ちでのぞまれるのですか?それとも、いつも同じ気持ちですか?
基本的には同じ路線で役をつくっているつもりなのですが、本作に限らずオペラの現場で、今まではずっと年下のほうにいたのが、この歳になって気がついたらいつのまに中堅どころだったりいちばん年上だったりして。今回のプロダクションは、バルトロ役の柴山昌宣さんやドン・バジーリオ役の田島達也さんが上にいらっしゃって、下には若い子達がいて、その中で自分がこれまで積み重ねて来たものを出せればいいなと思うんですけど。でも、若い頃ってどうしても“真似”をしていたんですよ。僕は、レオ・ヌッチというバリトン歌手がすごく好きで、若い頃はフィガロに限らず、よくヌッチの歌を聴いて真似しようとしていて。なかなかやろうとしても真似できるものではないんですが(笑)。でもこれからは、真似という次元から抜け出して、自分らしさというものをもっと出していきたいと思っています。それから、今までフィガロを演じるときは、だいたいコンビのアルマヴィーヴァ伯爵役の方が年上だったのですが、今回は僕より若い中井亮一さんなんですね。今までは“伯爵に仕える身”という感じでやっていたんですが、今回は逆に実年齢で年上であるということをうまく役にも活かせたらいいなと思っています。
ー年上ならではのフィガロ、ですか。
今までって、伯爵とフィガロは同じぐらいの世代と捉えていて、伯爵と一緒になってドンチャン騒ぎ、みたいになところもあったのですが、年上ならではの落ち着きを持たせられたらいいなぁというか。
ーなるほど。確かに、いろいろと策を考える役ですから、落ち着いた冷静な部分というのもフィガロらしいのかもしれませんね。
そうですね。この『セビリャの理髪師』の続きのお話として、モーツァルトがオペラ化した『フィガロの結婚』があるじゃないですか。『フィガロの結婚』になると、フィガロは借金してるんですけど、「なんで借金したのかな?」とか、今回の演目にしても「なんで理髪師になったのかな?」と、フィガロについて誰かとディスカッションしたこともあるんです。まぁ「借金してるから」という理由ではないにしても、「生きるために前向きに頑張れる人」というのがフィガロという人の人物像じゃないかな思っていて、それがロッシーニの音楽にも表れていると思います。いつもアクティブに動いている人というか。
ー前向きさやアクティブさが、フィガロの魅力なのですね。
僕、普段から結構早口なんですよ。「早すぎて何を言ってるか分からない」と言われることもあって(笑)。その調子でフィガロのアグレッシブさを表現しようとすると、レチタティーボ・セッコ(具体的なメロディーはないが、和音に乗せて歌うように回すセリフのこと)がすごく早くなって、いつだったか字幕のきっかけを出すスタッフの方から「早すぎてついていけないから、もうちょっとゆっくりお願いします!」なんて、思わぬツッコミがあったりして(笑)。確かに、あんまり次から次へと字幕が変わったらお客さんも読めないので、今回は落ち着かなきゃと思ってます(笑)。
ー確かに、お客さんとしては字幕に追いつけないと困るでしょうけれど(笑)、でも、どこかしら谷さんご自身はフィガロと重なる部分がおありなのかもしれませんね。
「各駅停車でのんびり行くより、急行で早く目的地に着く方が好き」という感じでしょうかね(笑)。
ーなるほど。では、より魅力を引き出せるかもしれませんね。話は変わりますが、今回の見どころはどんな部分でしょうか?
僕が好きなのは第1幕の伯爵との二重唱で、音楽的にも楽しいですし、聴かせどころとしてお客様に伝えたいです。それから、ロジーナの髪を結うシーンや、バルトロのひげを剃るシーンなど、ところどころフィガロが理髪師らしさを発揮する演出は見ていて面白いんじゃないかと思いますね。あとは、全体的なストーリー。最後にどんでん返しもあるし、お客さんに伝わればいいですね。
ー他の役とのかけあいが見どころなのですね。フィガロは出演者ほぼ全員と絡む役ですが、今回の共演者の方々は、もう何度か一緒に舞台に立たれていますか?
中井さんとは『ランスへの旅』や『第九』で共演したし、柴山さんとは何度もご一緒しているし、田島さんとも『ラ・ボエーム』をはじめ何回かお世話になっています。ロジーナ役の脇園さんとは、彼女がまだ学生の頃、一緒にオペラに出ています。あれからもう4、5年経ちますからね。それだけ経つと、ずいぶん変わりますよね。今イタリアですごく活躍されているし、楽しみだなぁ。中井さんとの共演も楽しみだし、柴山さんは、以前ご一緒した『ランスへの旅』でもドン・プロフォンドという役の早口のアリアをすごく上手に歌われていたんですよ。すごく芸達者な方だから、負けないようにしないと。
ーそうなんですか!皆さんとの共演が楽しみですね!マエストロの佐藤正浩氏とはいかがですか?
佐藤さんとは『オテッロ』でご一緒させていただいてから、しばらくぶりです。あのときも僕にとって「イアーゴ」はすごくやりたい役だったし、佐藤さんの指揮にずいぶん助けていただいて。よく存じ上げている方ですが、ただ佐藤さんのオペラ・ブッファ(喜劇)は初めてなので、どんな風に指揮されるか楽しみですね。
ー喜劇だと、オペラが初めてというお客さんでも観ていただきやすいでしょうね。
そうですね。本番はゴールデンウィークですが、ぜひお出かけになる前に観に来ていただきたいですね。
音楽一家出身のオペラ歌手、山登りとギター弾きの休日。
ー谷さん、お仕事や練習のない日はどう過ごされているんでしょうか?
子供が小さい頃は、休みのたびにバーベキューに行ったり公園に行ったりしていたんですけど、最近は夫婦で過ごす時間が多いですね。妻は山が好きなので僕も一緒に行くんです。あんまり本気の山登りじゃなくて、ちょっとその辺のハイキングコースなんですけど。
ー山に行かれるのですね。
僕自身は、決してアウトドアが嫌いなわけではないんですが、本当は川にバーベキューに行ってボーッとするほうが好きなんですけどね(笑)。でも、妻は達成感があっていいみたいで。
ーそうなんですか(笑)。どんな山へ行かれるんですか?
秩父や飯能のほうや、あと日和田山という、幼稚園で遠足に来たり、女性だったらパンプスでも登れるぐらいの山とか(笑)。時間があれば、車に乗って多少遠出もするんですが。今度、富士山の「白糸ノ滝」までちょっと遊びにいこうか、とも言ってます。富士山は、電車や車から見つけるとちょっと「おっ」と嬉しくなりますよね。
ーあの感覚は、不思議ですよね。山登りはどちらかというと奥様のご趣味のようですが、谷さんご自身の趣味はありますか?
僕、高校の頃からずっと続けているものがあって…ギターなんです。最初フォークギターから始めて、途中からエレキギターもやって、家にどちらもあるんです。でも、だからといってバンドを組むわけでもなく、人に聴かせるわけでもないので、自己満足の世界というか。曲も、楽譜を見ながらだったら弾けるものもあるけど、そうじゃなかったら1曲まともに弾けるわけでもなく、本当に好きなフレーズを楽譜を見ながらチョロっと弾くことがずっと続いていますね。イタリアへ留学に行って、帰って来てからしばらくはやってなかったんですけど、生活が戻って安定してきたときにフッと「あ、やっぱりギターやろう」と思って。最近はギターのアンプも買ったんです。でもやっぱり、家で、ひとりで好きなフレーズを好きなように弾いて遊ぶっていうのが、暇ができたときの時間のつぶしかたですね。
ー少し練習されたら、それこそ『セビリャの理髪師』でも劇中で弾けるのではないですか?
そうかもしれないですね。前に、イタリア人のシラグーザさんと一緒に『セビリャ』をやったとき、シラグーザさんはアルマヴィーヴァ伯爵として自分で弾き歌いしたんですよ。彼は、もともと大学がギター専攻かなにかで。だからプロ級なんです。あと、DVDを観ていても、フィガロが弾いている演出もよくあるので、そのうちやってもいいかもしれませんけど…手がブルブルになっちゃうかもしれませんよ、緊張して(笑)。
ーでは、それは次回以降のお楽しみですね。
もし気持ちに余裕があって、まわりのみんなも「そうしましょう」って言ってくれたらですね(笑)。
ー音楽はプライベートでもオペラやクラシックを聴かれますか?
実は、あんまり行かないんですよ。イタリアから帰って来て、年間5本、6本と日常的にオペラに携わっていたので、そのときは自分で「オペラを見に行こう」と思わなくても日常的にそこでずっと観れていたこともあり。歌うことは好きですけど、聴くぶんにはポップスのほうが好きかもれません(笑)。勉強のためにはクラシックも聴きますけど。でも、他の歌い手とこの話をすると「あ、俺も!」とかっていう人、結構いるんですよね。もしかして、もう少し自分の容姿ややっている楽器が違ったら、ポップスの歌手になっていたかもしれません(笑)。でも姉も音楽家だし、母も声楽家で、小さい頃からまわりにクラシックの環境があったので。
ーそうだったのですね!
小さい頃から、オペラやオーケストラのコンサートに連れて行かれたりとかして。小学生ぐらいだと、まだ外で遊びたいじゃないですか。でも、「今日はどこどこのコンサートに行くから」と言って、(出身地の)三重県の津から愛知県の名古屋まで行って。眠くなって寝ていると怒られたり、冬に風邪を引いてて鼻をすすると「うるさい!」と言われたり、そんな思い出しかなくて(笑)。それでも、そうやって色々と聴いていたことが、今になって助けてくれている部分もあるのかなと思います。
ー最初に観たオペラは、覚えていますか?
たぶんモーツァルトの『魔笛』なんです。なんで“たぶん”かっていうと、その頃まだイヤイヤ聴いていた小学生だったので、オペラ全体のことはあんまり覚えていないんですけど、途中で歌っている人が「ひとつ、ふたつ…」と数えたんです。それがすごく印象に残っていて、オペラでそれをする役は『魔笛』の「パパゲーノ」しかいない、と思うんです。それからもうひとつ覚えているのは、これももう、何の曲か、どこのオーケストラかは全然覚えていないんですが、バイオリンかなにか、弦楽器のある一定の音がすごく響いたんですよ。たぶん知っている曲ではあったと思うんですが、とにかくその音だけがパァン!と響いて耳に入ってきた、という、そのシーンがすごく印象に残っています。「あれは何だったのかな?」と今でも思うぐらいですね。
ー不思議な体験ですね。ちなみにポップスで好きなアーティストは?
僕は、中学生の頃から玉置浩二さんのいる「安全地帯」がすごく好きで。何年か前に“復活”したんですよね。その復活ライブも行ったし。それからフュージョンだったら「T-SQUARE」や「カシオペア」もよく聴いてました。その頃聴いていたCDをいまだに持ち出して聴いています。「安全地帯」に関しては、当時カセットテープだったので、今になってCDをネットで“大人買い”ですね(笑)。
イタリアで体験。本当のオペラの魅力と、「フィガロ」の洗礼。
ーご家庭が音楽一家というなかで、声楽家という選択は最初から考えていらしたのですか?
音楽関係の仕事には就くだろうなとは思っていて。それしかないな、と。高校から音楽高校に行って、歌専攻として歌っていたんですが、練習室から色んな楽器の音が聴こえてきたときに「ピアノやりたいな」と思ったことがあって。それでショパンの「エチュード」とかを一生懸命さらった思い出があります。結局ピアノはそこまでの腕になれなくて歌でそのまま進んだのですが、実際本当に「歌手になる」と考えたのは、イタリアに行ってからかもしれないですね。「大学を卒業したらイタリアに行く」ということは自分で決めていて、オペラもその頃はもうそれなりに好きだったんですが、なんとなく漠然としていて。本当にこの道一本でやっていこうと思ったのは、イタリアに行って色々な経験をさせてもらってからです。「これしかない!」と。
ーそこで、いちばん最初にやったのが『セビリャの理髪師』の「フィガロ」だったのですね。
そうです。そこで感じたのは、お客さんが当然みんなイタリア人なので、日本でやったときと反応が全然違うんですよ。イタリアに行く前にも大学のオペラに出演したことはあったのですが、もちろん相手は日本人のお客さん。イタリア人のお客さんは、特にこういう喜劇だと、こちらの言った言葉にダイレクトに反応してくれるし笑ってくれるから、「あ、舞台って生きてるんだ」ということをすごく感じて。オペラって、お客さんとのキャッチボールを感じながらできるんだと思った、それがかなりのきっかけだったかもしれません。舞台って面白い、という。自分の言ったことも直に伝わるし、うまくいけばそれが拍手につながる。それによって自分もまたどんどんノってくる。日本だと、当たり前なんですが、やっぱり字幕があるので、こちらが歌っていても字幕を読んでいる場合があって。どちらが良い、悪いでもないですが、そこがイタリア人と日本人との反応の違いなんだな、と思うことはあります。
ー「舞台は生きている」、いい言葉ですね。先ほどおっしゃっていた、「悪戦苦闘」されたのが、最初のフィガロですか?
はい、当時ついていた先生にも「お前、イタリアに来て初めてオペラをやるっていうのに、こんな難しい役をやるのか」なんて言われて(笑)。もちろんアリア単体で歌ったことはあったのですが、なにせレチタティーボも多いし、作品全体で歌う箇所も多いから、とにかくもうピアノの前じゃなくても、常日頃からブツブツ、ブツブツ、ずーっと言っていて。妻と一緒に出掛けても「ちょっと、ブツブツ言ってて気持ち悪い!」と言われたりして(笑)。今でもそうなんですけど、例えば誰かとごはんを食べているときも、暗譜しなきゃいけない曲があったりすると、頭の中でずーっと流すことがあるんですよ。そうすると、相手が話していても「うん、うん…」とかって、うわの空になっちゃって、怒られることがあるんです(笑)。
ー歌詞のことを考えているんですね。
そうなんです、暗譜をしなきゃいけなくて、「次、なんだっけ?なんだっけ?」と考えていて、そこで歌詞を思い出したら覚えているってことなんですが、思い出さなかったらまだなんです。イタリアでの最初のフィガロも、とにかくずっとそれをやっていて。だから、実は他のオペラの役は、終わったら忘れてしまうこともあるのですが、この役だけは忘れないんですよね。歌詞を事前に読み込まなくても、全部歌えてしまう。若い頃にやったことってすごいな、と思いますけど(笑)。
ーもう、体に染み付いているのですね。
そうなんですよ!
ーそれにしても、この『セビリャの理髪師』のフィガロという役は、谷さんにとってご縁のある役なのですね。
やっぱりひとつの役を何回も歌うことって、日本では特にそうそうないことだと思うので、そのなかでこうして回を重ねていけるというのは幸せなことですよね。
ー今まで歌われた役のなかでも、回数は多い方ですか?
いちばん多いのは『椿姫』の「ジェルモン」だと思いますけど、フィガロも多いですね。イタリアにいるときも、最初にデビューしてから何回か歌いましたし。最初のときの思い出でもうひとつ、まわりの出演者はもちろんみんなイタリア人だし、自分の役を何回も歌ったことある人ばかりだったし、あと怖かったのが、1度練習して、すぐ本番なんですよ!普通だったら1ヶ月ぐらい練習期間があると思うじゃないですか。でも、前の日に集まってピアノ伴奏で練習して、次の日本番。それが事前に分かってたので、とりあえずビデオを、それこそレオ・ヌッチの出演作をひたすら観て、「こうきたら、こう返す」というお決まりのギャグみたいなやりとりを2、3通り覚えて、とにかくどんなことが来ても対応できるようにしようと思ったんです。そんなこともあって、いちばんこの役は覚えてるんでしょうね。
ー1回というのは、少ないですね!
それでも成立しちゃうから、むこうの人ってすごいなと思いますね(笑)。こっちは初めてだから、「1回しか練習しないの?!」なんて聞くと、逆に「なんで?みんなできるし。」なんて言われたりするし(笑)。でも、あれは良い経験でしたね。
聞いてみタイム♪
恒例の質問リレーコーナーです。
今回は、前回の日本オペラ協会の沢崎さん、所谷さんのおふたりからです。
ー本番前の勝負メシはなんですか?
いつもじゃないですけど、肉ですね!しかも、焼肉ではなくステーキです。霜降りでなく、アメリカン・ビーフみたいな赤身肉を食べます。
ーパワーは出そうですけど、ヘルシーですね!
そうですね、脂っこいものがだんだん消化できなくなってきて(笑)。あと、若い頃は焼肉で平気だったんですよ。でも、焼肉のたれって辛いじゃないですか。そうすると、歳をとってくると、次の日喉が荒れているような状態になることがあって。だから、肉が食べたいときはステーキの、お安いお肉なんです(笑)。
ーやっぱりお肉を食べると、違いますか?
違いますね。以前リサイタルをやったとき、前日の夜にステーキを食べ、当日のお昼にもステーキを食べたんですよ。そしたら、夜の公演であまり疲れなくて。たまたま調子が良かっただけなのか、分からないですけど。それと、お肉をたくさん食べた次の日は、声帯の鳴りもいい気がします。
ー違うものなのですね!
でもやっぱり、若い頃は満腹になるまで食べても寝られたんですけど、今だと夜ちょっと遅くごはんを食べると、胸やけして眠れなくなっちゃうんですよ。だから、たらふく食べてもダメだし、遅い時間に食べてもダメだし、なるべくお肉を中心に、まわりのものを軽めに食べるか、早い時間に食べるかですね。
ーステーキを、腹八分目、がいいのですね。ありがとうございました!
取材・まとめ 眞木 茜